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やればできるもんやなあ・・・ [仕事]

昨年から続いた、チリメンジャコ授業キャラバン、学校編が今日で終わった。
あとは来週土曜日に行う、一般向け行事で水産関係とのコラボ授業は終了。

最初、能勢町から泉佐野市まで31小学校ということになって、大丈夫なんかなあ、とか思ったけど、やればできるもんである。参加者数3,000人以上、われながら感心感心。
手伝っていただいた人の力と、子どもの喜ぶ顔にどれだけ救われたことだろう。

さて、今回の連携授業では、よいデータがとれた。
実はこの授業、行う前と後との、身近な海に対する印象や保全活動、自然科学に対する関心などについて問いかけたアンケートをとったのだが、見事にきれいな結果がでているのである。
 年代別、地域別、事前授業の有無によって、子どもさんたちの意欲の変化が、ほれぼれするほどきれいに出ている。るんるん。

これをいろいろな方に見せたところ、引用できる形で公表してほしい、といわれた。
ということは、また論文かい!それもこれまた専門外の環境教育で・・・。手広くやる、というのも問題だよな~。

最後にこの授業が終わるにあたって、一つだけ今でも思い出す苦いこと。
「大阪湾の漁師さんは、夫婦で協力して仕事をしている。お母さんやおばあさんの力がないと、魚を捕ったり売ったりすることもできないんやで。」というエピソードもまじえて、漁業についての話をしたあとの休み時間、私のところに来て「私の家も、漁師やったらいいのになあ」と言った子がいた。
「たいへんやで~。みんな早起きやし、天気に左右されるし。」と言うと
「漁師やったらお母さん、稼がないとか怠け者とかいって、お父さんに叩かれへんやん。漁師さんやったらええけど私、ふつうの人(!)とは絶対結婚せえへん。叩かれたくないもん。」

 あの子とは、これから先、会うことはないだろうけど、叩かれるからふつうの人とは結婚しない、と、こんな小さな時に決意してしまうほどの現実を生きる心に、いつか、平安がおとずれてほしい。 世の中が、あの子の前に大きく明るく広がってほしいって、通りがかりのおばちゃんは、今でも時々思い出しては、祈っている。
 





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コメント 2

ponta

こんばんは。アンケートの結果、おもしろそうですね。興味がわきます。ぜひまとめてください。勝手な言い草ですが。
「漁師やったらええのに」という子どもの話は、なんとも寂しいことだと思います。子どもが悲しむ家庭では救われませんね、ほんとうに。
by ponta (2007-03-04 01:28) 

ちよのすけ

pontaさまこんばんは、お越しありがとうございます。
たった2時間の授業で、海に対する意識が変わる、という結果です。
食育・社会学・職業・味・生物学・流通・生活・・・そのすべてがチリメンジャコにつまっているといっても過言ではありません。
どういうふうに私たちが提供するか、という示唆にとむ内容です。

漁師やったらいいのに・・・っていってた子の件、いろいろ考えさせられました。今でも心配です。
by ちよのすけ (2007-03-04 22:43) 

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