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情熱のひと [野鳥]

所用で、大阪南港野鳥園へ行く
↓ハイタカとハヤブサを見る・だからカモ類がいないのか

↓これも野鳥か?秋ごろ捨てられて居着いているらしい

カラ類の混群をみる。
ヤマガラ34羽・シジュウカラ42羽・メジロ80羽以上・コゲラ2羽の大所帯。
サザンカの木がゆらゆらゆれる。
その下で、キジバトのオス?がぷ~・・・と鳴きながら、メスを追いかけている。

 昨日夜、うちにある剥製のひとつが好きで好きでたまらなくて、3年も通っているというアーティストの青年と会う。3年も通っているのに、私たちに声をかけるのが怖くて、今になったらしい。
 私はともかく、他はけっこうフレンドリーな感じなのだが・・・。
 この青年は、独特な雰囲気を持っているので、何度か来ているのは知っていたが、そういうことだったのか。「カタギじゃないな」とは思っていたが(カタギって何すか)。

 今までに発表した作品カタログを見せてもらうと、剥製や死体、骨格など、各種標本をモチーフに「命」を問いかけるろいうコンセプトで、いろいろ作っているとのこと。
 ふだん「標本」としてみている剥製が、こんな感じになるなんて・・・と、ちょっと感動。
 ライティング、背景、配置でここまで変わるんだ。仕事場でも、こういう視点、とても活かしたい!
 で、相談というのが、うちの剥製を使って作品発表したいとのこと。現状を損なわないなら、ということで、検討するのかな。

 この青年はまじめで真摯で、澄んだ目をして、自分のコンセプトを話す。それでいて柔軟。
 こういう魂にふれると、こそばゆいような、泣きたいような、辛い気分になる。
 辛いといっても嫌な気分ではないが、私のようなひねくれ者にも、このような感情が残っているんだな、と少し驚く。
 ついつい田舎のおばちゃん根性を出して、みかんもってお帰りと、和歌山名産を袋に入れて渡すと、すごく喜んでくれた。こんなもんでそんなに喜ばないでくれよう。
 
 この仕事場にいると、こういう出会いがある。
 それが、どれだけ私に能力がないのを感じても、この仕事を辞められない理由のひとつかもしれぬ。


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コメント 6

素敵な方ですね。何かに深く打ち込む人の姿からちよのすけ様が得た共感と感動を私も分けていただいたような気がします。どんな作品ができあがるのか、楽しみですね。私もいつか観てみたいです。がんばってほしいなあ。
by (2006-12-17 00:47) 

mizuiro-rabo

純粋な創作意欲に燃えて己のテーマを追求する人もいれば、ちよのすけさん
のような社会的に意義のあるお仕事をされている方もいて、人それぞれの役割ってあるのかもしれませんねぇ。それにしても鶏が野生化とは!無事に冬を
越せるのでしょうか・・・?(^_^;)
by mizuiro-rabo (2006-12-17 01:09) 

Loki

おお! その方の作品、是非見てみたいです^^
by Loki (2006-12-17 07:45) 

ちよのすけ

素風さまこんにちは、お越しありがとうございます。
私も、あの人にはがんばってほしいなあ、と思います。妥協を許さない、でも、人と関わらないと作品で命は主張できない、とのこと。難しいことを逃げずにやっている人は、尊敬できます。期限はいついつまで、というような仕事ではないからこそ、がんばってほしいです。
by ちよのすけ (2006-12-17 14:49) 

ちよのすけ

mizuiro*raboさまこんにちは、お越しありがとうございます。
いや~私の仕事は社会的に意義があるのかどうか・・・。「虚業」に分類されるもんやから、実際、経済や効率でものごとをはかるこの「美しい国」では、近いうち淘汰されていくのでしょう。
この南港野鳥園では、毎年夏休みが終わる頃に鶏が放され、寒さで冬を越せないものはいないようだが、多くは野犬やタカに食われてしまうのだそうです。まさしく野鳥??ひよこ釣りで釣ったのが大きくなって飼えなくなると、捨てるようです。は~・・・。
by ちよのすけ (2006-12-17 14:53) 

ちよのすけ

Lokiさまこんにちは、お越しありがとうございます。
私も、この方がどのような作品を、つくってくれるのか、とても楽しみにしています。この人の思い、うまく実を結びますように。
by ちよのすけ (2006-12-17 14:54) 

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