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しらす列車 [南大阪の自然]

 今日で、年内の学校への出張授業は終了。
 大阪湾のチリメンジャコまじりものさがしは、どこでも大人気でした。どの学校の授業でも2~30種は見つけてましたね。
 一番多いまじりものは、タチウオの幼魚と稚イカ。
 珍しいものでは、タツノオトシゴ、ギンカガミ、チョウチョウウオ、サワラの稚魚なんかもありました。 こんな魚が大阪湾で育っているんですな。

 さて、この教材用チリメンジャコ、100名単位で行うとなると、1種類あたり3~4kg程度は必要。
 今回の授業プログラムでは、3種(7月・10月・11月捕獲)使用するということにしたので、午前・午後で2学年分担当する時は、チリメンジャコだけで20kgくらい持っていかないといけないことも。
 それも電車で。
 軽い、という印象のチリメンジャコも、20kgとなるとこれはおおごと。ラッシュ時の御堂筋線なんかで持ってると、始終周りに気を配っておりました。かさばるのもさることながら、魚のにおいがえらくするんで。
 谷町線では、前に座っていた女子高生さんの団体に「なあ、ここらなんか魚のにおいせえへん?」といわれ、阪急宝塚線では、おばあちゃんに「磯の香りがする」と、あたりを見回され、JR東海道線では、おじちゃんに「大根おろしとか欲しなるなあ」と言われ、そのたびにびくびくしていた小心者。
 あんまりうるさい時は、ちょっとだけチリメンジャコの袋を出したりもしてたけど(これはけっこう好評でした。おいしそうやね~どこで売ってるの?とか聞かれたりして)。
 しかし確か、電車やバスで、生き物の死体を運んではいけないんだよな~。

 今日の授業では、同僚も同行することが決まっていたので、チリメンジャコ3種のうち一番においのきつい11月分のサンプル2kgを、持ってきてもらうことにしました。
 案の定、電車に乗っていたお姉ちゃんに「この電車、なんか魚くさいなあ」と、言われたのだとか。
 やっぱりな。
 年が明けると、授業再開。また、チリメンジャコの行商スタイルで、電車に乗り込むことになりそうです。
 今日は、これ以外にもいろいろと面白いことのあった1日だったので、それについては、またぼちぼちと書いてまいりましょう。


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コメント 8

面白い!ちよのすけ様の記事はタイトルからして楽しいです。「チリメンジャコ=生き物の死体」、そういえばそうだ。私の中では「チリメンジャコ=おいしいもの」で固まっていました。それにしても、20kgを電車に乗って運ぶのは大変!お疲れ様ですー!
by (2006-12-15 10:23) 

仙人

そういえば以前はちょくちょく天王寺の駅で、大きな箱(茶箱?)を大風呂敷に包んで、腰をほぼ直角に曲げて危なっかしく歩いているおば(あ)ちゃんを見かけました。
聞くところによると、南紀方面や伊勢方面からJRや近鉄にのって海産物の行商に来ていたそうで、あの姿を見るたびに、何か心をキューッと締め付けられるような、もの哀しい気持ちになっていました。
その行商の真の事情は分かりませんが...その人を自分の母とかに置き換えたら辛くて見てられなかったですね。
決してちよのすけさんを行商のおばちゃんに例えた訳では...誤解のないように...ご苦労様です。
野良猫ギャングの集団に襲われないようにして下さい。
by 仙人 (2006-12-15 12:53) 

Loki

 ちりめんじゃこ、好物ですが・・・20Kgものちりめんじゃこを目にする勇気はありません(笑)
  年内の行商、おつかれさまでした。でも、子供たちが目を輝かせて集中してる様子、想像に難くありません^^
by Loki (2006-12-15 21:41) 

ちよのすけ

素風さまこんばんは、お越しありがとうございます。
チリメンジャコはおいしいですよ。このジャコも「食べたらあかんで」と子どもさんたちに言っているものの、おいしそうなにおいにつられてついつい子どもさんが口に手を・・・ということもありますから。あきまへんねえ。
 私は重さを感じる感覚がぼけているのでしょうか、20kgくらいだったら手提げ袋に入れて、ぼけら~っと持っていたりします。ふだんの荷物もけっこう重いようで、美容室で荷物を預けるとき、受付の人がふらっとよろける時があります。
 あまり重い荷物なので、友人たちから「家出かばん」と呼ばれています。
by ちよのすけ (2006-12-15 22:06) 

ちよのすけ

 仙人さまこんばんは、お越しありがとうございます。
 鮮魚のおばちゃん、いいっすねえ。いずれしたい仕事のひとつです。
 以前、近鉄の「鮮魚列車(行商専門の朝列車)」に松坂から間違って乗ったことがあるのですが、そのときのおばちゃんたちの出陣前の様子、すっごくイキイキしていて、いいなあ、私もおばあさんになったら、こんなオーラをまといたい、と思ったものです。
 来年1月になくなる淡路島~泉佐野航路にもひとり、淡路島の魚の行商のおばちゃんが乗ってきていました。貝塚の商店街で毎日お店を開いていますが、この方なんと80を超えて、息子さんたちからは心配されているのですが、この仕事があるから、元気なんやとおっしゃられていました。
 野良猫ですね~実は残ったちりめんじゃこを猫にあげたことがあるのですが、 山手の猫にとって、これはたいへんおいしいものであったらしく、必死で食べて、食べ過ぎて、粗相をしていたことがありました。
 こんなにたくさんできね~よ~と思ったチリメン授業ですが、いろいろ楽しい思いをさせてもらいました。
by ちよのすけ (2006-12-15 22:12) 

ちよのすけ

Lokiさまこんばんは、お越しありがとうございます。
20kgのちりめんじゃこを、多目的教室で広げると、教室いっぱいが海の香りでいっぱいになる、その一瞬がすごく好きでした。
 子どもたちの意欲的な姿勢と、大阪湾に対する思いが変わっていくのを見るのがほんとうによかったです。
 来年も、ぼちぼちがんばる予定です。
by ちよのすけ (2006-12-15 22:14) 

あまちゃん

食べるのにはチリメンジャコいいですね。
大好きです。
チリメン授業は受けてみたいですよ。
内容はどんな感じなんですか?
by あまちゃん (2006-12-15 23:09) 

ちよのすけ

あまちゃんさまこんばんは、お越しありがとうございます。
チリメン授業は2時間いただいて、1時間はちりめんじゃこと大阪湾のおはなし(ちりめんじゃこはなんの稚魚でしょう、とか、どうやってとってるでしょう、とか今年海へ行った?っていう話とかしながら、身近な海について知ってもらう時間)。2時間目は実際のちりめんじゃこをよりわけながら、どんなものがいるかを調べるという授業。最後はちょっとした標本も作ります。
 1時間目のお話、だれるかな~と思ってたりしたのですが、ふだん漁師さんと会ったことがないお子さんが多いのか、ぐいぐいくらいついてくれるので、次の時間にスムーズにすすめて、うれしいです。
 最後に、この海を守る活動や自分でもできることを紹介して、終わり、といった感じですが、学年によって、ちょっとずつ内容が変わったりしてます。
by ちよのすけ (2006-12-16 00:11) 

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