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体験というものについて [博物館]

昨日(12日)で、大阪市への出展も終わり。
この土日で、約20,000人もの人が集まったらしい。
↓今回のシンボル・ナガスクジラの骨格(本物手作り)

 今回改めて思ったのは、今の子どもたちにとって「自然体験」は、特別なものだということ。
 私の子ども時代には普通だった、木登りや石けり、カエルやザリガニ釣りは、放課後にふつうにするものではなく、意識的に体験しないとできない、貴重な体験なのだ。
また、子どもがしてみたいと思っても、家庭や学校に教えてくれる人はいないことが多いらしい。

 今回の私たちのだしものである、チリメンジャコの混じりものを探す体験コーナーにしても、昔ならふつうにイカやタコやカニの子どもがまじっていて、夕ご飯のときについでにやっていたものだったのに、最近はクレームを出させないように、そういう混じりはすべて取ってしまうから、今の子どものほとんどは体験したことがない。
今回用意したのは、工場から混じりものを取る前のものをもらったものだが、子どもたちはそれを使って目を輝かせながら、「タコ」や「イカ」さがしをしていた。タツノオトシゴを見つけた子どもは、とっても喜んでいた。

こういう子どもの目の輝きを見ていると、子どもにもっといろいろな体験をしてもらいたいとつくづく思う。そして、興味の引き出しをたくさんもってほしい。
そのお手伝いをするために、この仕事にとどまっているのかな、と思う今日このごろ。


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コメント 2

みさき公園園長

ちよのすけ様、長居行きたかったのですが、仕事の関係で失礼しました。きしわだ自然資料館って「ちりめんじゃこのとこですか?」と某専門学校の先生方がうわさしてましたよ。んでもって、自然体験を増やそうという例の作戦を打ち明けたんですけど、ちょっと反応固かったです。遊園地屋さんの「博物館ごっこ」と思われても、めげないのじゃ。埃をかぶったスナメリの標本やイルカの骨格標本に日の目を見させてあげる日までは。何より、大阪湾のすごさを伝えたいという人たちが、いるのに一緒にやりまひょかとはいかないもんか、とかんがえておりまする。(今日は人格が換わっております。お酒のせいなのです。)
by みさき公園園長 (2006-03-15 22:44) 

ちよのすけ

みさき公園園長さま・こんばんはです。
恐竜ワールド近いですから、忙しいことでしょう。お疲れ様です。
確かにうちは「チリメンモンスター」で大阪湾と深く関わるようになりましたね。
大阪湾については、いろいろな意味で地域の人々に知ってもらいたいです。
自然のことも、海を仕事場にしている人のことも、すべて。
今日は、国交省の会議で、大阪湾をいかに多くの人にしってもらうかというのを論議しておりました。HPでの広報も大切だけど、そればかりでもだめです。
生の体験をしてもらうには、自分の五感で発見する楽しみを知ってもらうにはどうしたらいいか、互いに考えていきましょう!
ところで、20日月曜日の大阪湾観察、どうなさいますか?
by ちよのすけ (2006-03-15 23:55) 

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