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学校からの頼まれごと [年中行事]

 昨年受けた地域の学校との連携授業は、私1人だけでも50回を優に超える。今年もそれくらいになるだろう、もしかしたらまた増えるかもしれない。
 このテの事業は最近、いろいろな方面から推奨されている。以前から普通に行っている身にとっては、何を今更、って感じやけど、それによって昔よりやりやすくなったのはありがたいこと。
 しかし、「連携」って言葉がえらく軽い。連携って、学校へ出張して事業を行うだけではないはず。
 言葉に忠実であるならば、学校の先生方とともに議論しながら、ひとつのかたちを作っていく、そのなかには子どもたちの意見や声も入って、一過性のものでなく、次につないでいく作業があると思うが。
 依頼のなかには、担当の先生にいろいろ相談したら、「昨年、○○でやっていた授業と同じものでいいです」とか、「何でもいいので、好きなようにしてください」とか、意見を求めても「私は専門家じゃないので分かりません」・・・って突き放すようなことを言われることがあると、やりきれない・・・。
 それなら、「私は学校教育の専門家じゃないので教えられません」って言ってもいいことになるのではないか。それってちょっとなあ。
 
 学校の先生がいろいろ忙しいのは分かるが、連携、という意識を真にもたないと、自らの資質があやうくなるんじゃあないでしょうか。実際、連携について話し合いができる先生とそうでない先生との差が、最近開きすぎているように思うんですけど。


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Loki

 主宰する側がちゃんと趣旨を理解しないとね(ーー;)

 今の学校教育って、先生がやりたいことが出来るのではなく、環境を無視して「枠」が定められ・・・それに否応無しに付き合わされて・・・って教育環境の悪化=文部省や教育委員会の押し付け が強くって、どんどん学校がダメになってきている気がします。
 もう少し、柔軟性を持った教育が出来ないんでしょうかね?「枠」にはめた柔軟性ではなく、本当の意味での「先生」達が発想する柔軟な教育が・・・。
by Loki (2006-10-03 22:42) 

ちよのすけ

Lokiさまこんばんは、お越しありがとうございます。
こういうものの趣旨を理解してほしいですね。ほんとうに。
長年やっていると、趣旨を分かってくれる先生も多いのですが、そうなると、他力本願な先生との差が大きくなって、悩みも多くなってます。
 その道のプロと、教育のプロが話し合うことによって、子どものためによい事業ができるはずなのに、遠慮しているのか何なのか、少しも意見が出ないこともあるんです。で、そういう授業に限って、終わったあと「子どもには難しい話でしたね」とか言われたりするんです。だったら最初の打ち合わせの時、ちゃんと話せや!
 柔軟な教育をしようと思うのなら、外注して目先の目新しさを求めるのではなく、先生自身が柔軟にならないと・・・と、ほんとうに思います。
by ちよのすけ (2006-10-03 22:59) 

mizuiro-rabo

忙しいばかりで「自由」や「裁量」を持たせてもらえないと、学校の先生も
創意工夫する意欲も失って、お上の指針に従っていれば良し、とする風潮が
あるような気がします。

近年では、ちょっとした事で親からのクレームが入るので、先生方も自分で
責任を取らずに済むように、全て人に丸投げしてしまう自己保身の傾向が
あるのかも。訴訟社会になってきたせいで、のびのびとした教育も出来なく
なってしまうなんて、本末転倒ですよねぇ。家庭教育を放棄して全て教師や
学校に責任を擦り付けようとする親御さんには反省して欲しいものです(-_-)
by mizuiro-rabo (2006-10-04 04:22) 

はじめまして。素風と申します。
愚息が小学5年生なのですが、いろいろな意味で今の小学校というのは大変だなと感じています。

mizuiro*raboさんの

> 忙しいばかりで「自由」や「裁量」を持たせてもらえ
> ないと、学校の先生も
> 創意工夫する意欲も失って、お上の指針に従って
> いれば良し、とする風潮が
> あるような気がします。

というご意見、そのまま私の抱く印象でもあります。

児童、保護者、教師においてもモラルが希薄になりつつあって、その分各自が独自基準の「当たり前」を主張しているイメージを愚息の通う学校には抱いています。いろいろな人の許容範囲を円で描くと、かつては中心点が近くて重なり合っていたのに、今は中心点がばらばらに距離をとって、領域の重なりが狭くなっている感じです。
多数の人間の許容範囲が常識です。今、その常識が狭く小さくなって、自由度が減っているのだろうと考えています。
by (2006-10-04 20:52) 

ちよのすけ

mizuiro*raboさまこんばんは、お越しありがとうございます。
確かに今の先生は、けっこうしんどいみたいです。
以前、熱心な先生に面白いプログラムをもちかけたことがあったのですが「確かに面白いが、それは子どもみんなが、平等な結果にならない」とか、「ケガをする可能性がある」とか、いろいろ心配されm結局、無難なのにおさまったことがあります。我が子さえよければ、という親御さんはじめ、各方面からの圧力がきついので、せっかくの事業もうまくいかないことがあります。
こういう責任の押しつけが結局、自分の子どもさんに跳ね返ってきているの、分かっているんでしょうかね。
by ちよのすけ (2006-10-04 21:07) 

ちよのすけ

素風さまこんばんは、お越しありがとうございます。
う~ん、確かにそうですね。最近、独自基準の「当たり前」にびっくりすること、学校現場以外でも多いです。
 ということは、私の「当たり前」も、他者から見ればびっくり、ってことがあるかもしれません。ちょっと冷や汗。
 しかし、学校の主役は子どもさん。子どもさんに何を伝えたいか、どういうことを学んでほしいか、ということを中心において、親御さん、先生、そして私たち外部のサポーターが考えたら、おのずと方向がまとまってくると思うのですが・・・というのは、子育て経験のない、私の甘い考えなのかな。
 これからも、どうぞよろしくお願いいたします。
by ちよのすけ (2006-10-04 21:13) 

ちよのすけさま、こんばんは。こちらこそ、どうぞよろしくお願いいたします。

私はしょぼしょぼした企業で営業アシスタントとして働いています。各方面の「当たり前」のすりあわせが仕事だといっても差し支えないかもしれません。もちろん、私も本日(あ、既に昨日です)自身の「当たり前」でよそさまをびっくりさせましたとも。

どの子どももいずれ社会に巣立てば必ず様々な「当たり前」にぶつかるわけで、小学校をはじめとする教育機関が担う役割のひとつに、いろんな「当たり前」があること、それを受けいれ受けいれさせることがあると私は考えています。教科の学習にもそのようなコミュニケーション能力の向上を意図している部分がありますし。

ちよのすけさまはお忙しい中、数多くの連携授業をこなしておいでとのこと。愚息の通う小学校にはそのような形態はないので、うらやましいです。直接愚息がお世話になる機会はないかもしれませんが、ちよのすけさまのようなお子さんがいらっしゃらない立場の方も子どもの教育に真剣に取り組んでいらっしゃることを実際に知り、心強く嬉しく感じました。

ちよのすけさまの授業ならば、ちりめんじゃこからアミやイカを選り分ける(別の記事に飛んじゃってごめんなさい)のが大好きな愚息などは鼻息荒くハイテンションになるに違いありません。ちりめんじゃこひとつとっても、理科だったら食物連鎖や生態系、社会だったら漁業とか環境問題、家庭科だったら食事とか、教科学習にいくらでもリンクさせることができるでしょうに…。もったいない。せっかくの子どもの広い視野を育む絶好のチャンスを教師自ら「私は専門家じゃないので分かりません」などと放棄するなんて(連携が教科学習へのリンクという意味ではなかったらすみません)。
by (2006-10-05 01:47) 

ちよのすけ

 素風さまこんばんは、お越しありがとうございます。
 私の仕事場もえらく零細です。
 学校へ誰かが出かけたり、調査で外へ出たりすると、誰が留守番係をしようか~と、考えなければいけないくらい・・・。
 チリメンジャコの学習はたいへん人気で、今までは仕事場の地域限定でしたが、最近心強いサポーター(漁業関係者の組合)ができたので、県内全域で行うことになりそうです。
 最初はまじりものを探すという単純なものだったのですが、チリメンジャコ関係者とのつながりができると、漁業のこと、海の汚染のこと、流通のこと・・・いろいろなことが分かってきました。
 そうなると私自身もいろいろな側面から物事を考えられるようになってきて、今まで「なんでやろう」って思っていたことに、私なりの答えが出せるようになってきたりしました。
 こういう経験を、先生方にもしてもらいたいんですけど、嫌がる先生はやっぱりいるんです。めんどくさいというか、こればっかりにかかずらわってられないからとか、いろいろ理由はあると思うのですけど、受け身じゃなくて、自分が動くことによって何かが「分かる」という体験、先生にもしてもらいたいんだけどなあ。子どもに教える時にきっと+になるのになあ。
by ちよのすけ (2006-10-05 23:15) 

チリメンジャコ、県内全域なんですか?いいなあ。東京でもやらないかしら。

愚息の小学校では総合学習が担任の裁量に任されていて、昨年、一昨年はパワーポイントのオペレーションを勉強(練習?)していました。別に今教えてもらわなくても…「総合」ってそうなの?とチラッと思いました。なんだかねえ。
ちよのすけさまがお住まいになっている県に引っ越しちゃいたいです。
by (2006-10-06 00:25) 

ちよのすけ

そうなんです。
 この授業を通して知り合った漁業関係者の方と話をしてたとき「海の遠い学校の子どもにも、海を知ってもらうよい機会になりそうなプログラムやなあ」ということになり、そのあとはトントン拍子でした。
 私のいるところは「まち」にみえるけど、実はすっげ~田舎(笑)なので、盛り上がったら人のつながりができるのが早いんです。
 しかし、パワーポイントのオペレーション・・・私も一緒に勉強したいです。
 なんかいまいち洗練された感じにできませんので。
by ちよのすけ (2006-10-06 00:54) 

みさき公園支配人

連携。去年1年間で16カ所、動物園の話をして回りましたが、一番最初にうちあわせた小学校の先生方とのやり取りが、本当に有意義でした。逆に流して何にもしない学校もありましたが。なにしろ、何年生でどの内容をならっているかすら、対象学年の子どもをもたない私には分からず、ターゲットが不明確で苦戦しました。結果的には、小学生から高校生レベルまでメッセージは込められると言うことに気づきました。更に、何かの科目に当てはめないで、自分で調べたり、考えたり、感じたりすることも大切なことだと、思うのです。
 私の恩師は「学校とは勉強するところではない。勉強する方法のひとつを学ぶところだ。」といってました。連携は歓迎です。手間がかかる奴ほど、こちらも燃えます。あ、決算前とかはさすがに辛いですけど・・・。
by みさき公園支配人 (2006-10-08 20:15) 

ちよのすけ

 みさき公園支配人さまこんばんは、お越しありがとうございます。スナメリの資料、いろいろ集まってきました。なんと、瀬戸内海海底では、スナメリの化石が見つかっているのだとか。
 確かに、真の連携は手間がかかりますよね。どちらかというと、勝手にしてくださいというほうが、楽といえば楽。
 でも、やっぱり手間がかかるほどいいものがつくれるし、充実感も大きいですね。学校との連携は、まだまだいろいろ問題もありますが、必要なことにはかわりありませんもの。
by ちよのすけ (2006-10-08 23:02) 

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