地元の底力 [南大阪]
夜から地元自治会の集まりの一環で、南大阪の自然についての講演をしに行く。
昨年夏に別の場所で行った講演を気に入ってくださった方から頼まれたのだが、ふだんの学校や文化サークルなどでの話とは違って、その土地に古くからお住まいの方とか、自治会役員になっている方がほとんどと聞いていたので、どきどき。
あいにくの雨やし、あんまり人は来ないやろ、と思ってたら、さにあらず。
どんどんやってきてくださって、椅子が足りなくなった。
さっそく追加の椅子を出す。100部用意していた資料がなくなってしまったらしい。すげえ。
私の思っている「自治会」とか「町内会」って、仕方なく、とか長いこといるとどうしても役にあたってしまう、あまりやりたくないもの、という感じのものと思っていたが、なかなかどうして、みなさん熱心なんである。南大阪恐るべし。
受付は若い方がてきぱきこなしていらっしゃるし、集まりの責任者の方々も、めいめいの仕事を分担してやっておいでなので、まごつくことがない。自治会への偏見を戒めた。
1時間ほど話をしたが、ちょっと難しい、だるい内容もあったはずなのに、みなさんたいへん熱心に聞いてくださっていた(と、思われる)。
若いにいちゃんたちが、配布した資料のなかにある「チリメンジャコのなかにあるゾエア幼生」をみて、「これってなんやねん」とか盛り上がってくれていた。
地主の方のなかには、「自分の土地にも、植物の化石みたいなのが出る崖があるから、今度案内してあげよか。」という方も出てきてくれた。
小さい博物館として、これはとてもうれしいこと。
南大阪は、まだまだ地域の力がある、と実感した夜であった。
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